2013年2月18日 月曜日
温故知新 その49

私達の企業としての最大の目的は、言うまでもなく「顧客満足の提供」である。


勝ち残っていく企業の重要な姿勢として、品質、納期、コスト、のみならず更にプラスアルファを構築していかねばならないと考えている。


そのプラスアルファを模索し続けることが、今後の日本企業の成長に求められるキーワードであるように思う。


弊社において、このプラスアルファの構築の為の様々な取り組みを実施している。


例えば、金型事業。


金型と言っても多岐にわたる。樹脂、ゴム、エラストマー、その他、ありとあらゆるものが金型で造られている。


私達は、この金型に対して、離形性、耐磨耗性、潤滑性、耐熱性等の機能性表面処理技術を提供させていただいている。


ところが、ただ単に我々が開発した技術をお客様に提供するだけでは充分な顧客満足度は得られないのではないか?と考えた。


ある時、より良い品質、より良い機能を提供する為に、我々の最も欠けている点に気づいたのである。


それは、金型の構造をはじめ、樹脂やゴムの特性、その他、金型を使ってモノを造っておられる立場の方々との圧倒的な知識の格差である。


本当に良い表面処理技術を提供させていただく為には、我々が金型に纏わる知識を持たない限り、本当の顧客満足度は得られない。


以来、金型設計の基礎技術について外部講師をお迎えし社内勉強会で徹底的に学んだ。


また、ゴムに至っては私自ら兵庫県工業技術センターの山口幸一先生の門を叩き、実際に自分達で練りから加硫、そして成型までを行う技術を徹底的に教わった。。樹脂成型に関しても社内で簡単な離形性試験までは行える体制を整えた。


今現在もその地道な活動を続けている。


結果、15年目にして何とか技術担当の方々のおっしゃる言葉やニュアンスの詳細が理解できるようになってきた。


これがプラスアルファとなり、お客様が求められているものをより早くより高品質で納めさせていただけるベースとなっている。


これが金型事業におけるプラスアルファであると考えている。