社長の声
2014年4月1日 火曜日

我が国が今後も世界に君臨していくための最も重要なキーワードはやはり「技術開発」しかない。


キーワードは「斬新」かつ「ユニーク」だ。


そのために必要な発想は、極めて柔軟で臨機応変な考え方が必要で、過去の事例にとらわれない柔軟な発想で技術開発に取り組む姿勢が重要であると考えている。


弊社の技術開発に取り組むシステムは、一般企業に比較して「自由度」の幅がかなり広い。


その「自由度」にはいくつもの意味がある。


ひとつは、前述したように、過去の事例や過去の常識には左右されない風土を作ってきた。


それによって、例えば新入社員が発想したユニークな発案を先輩研究員が具現化して工業化に成功した事例は後を絶たない。


また、各研究員が「自分のやりたい研究テーマ」について、自分で時間を決め没頭する風土が出来上がっている。


当然、テーマを決める際に「どれだけ社会貢献度が高いテーマであるか?」を厳選する。


その上で「社会のニーズと市場の熟成」をターゲットに納期を自分で決めながら開発に没頭することで精度と密度が飛躍的に向上している。


また、研究所とは少しだけ距離を置いた「開発企画室」という部署がある。


この部署は、「開発活動を主に置きながら、限りなく工場サイド寄り」という微妙な位置づけである。


新しい工法や新しい生産システムを開発するために、ありとあらゆる情報を収集し、かつ研究所との連携を絶やさず取り組んでいる。


ここ数年、この開発企画室が生み出した新しい工法や生産システムの成果には目を見張るものがある。


そしてこれらの部署が開発した新しい技術を具体化させる際になくてはならない「部署」ではないが、「匠グループ」がでんと構えている。


膨大なデータや数値ではうまくいかない「匠の技」というものがどうしても必要となる。


そこでこの「匠グループ」の出番がある訳だ。


彼らは「最後の砦」として、過去に何度も危機を救ってきた。


テーブルテストでは完璧に出来上がっていても、いざ工業化となると数値やデータに表すことができない知識と経験が必要であり、その最後の隠れたエッセンスをこの「匠グループ」が仕上げる。


仕上げたものを逆算して研究所が数値化し、フィニッシュする。


この絶妙なチームワークが弊社の技術開発の根源を成している。


今年は彼らのチームワークによって例年にないいくつもの成果が生まれそうな前兆がある。

2014年1月8日 水曜日

六年間通い続けた大学院もいよいよ佳境に入りました。


新年早々の11日に学術講演会の論文発表が決まりました。


発表テーマは「溶融塩電気化学プロセスによる緻密炭素膜の形成」です。


主任教授、担当教授の先生方をはじめ、数多くの人に支えられながら研究を重ねた結果、何とかここまで辿り着くことが出来ました。


出来の悪い、物忘れの激しい劣等生だっただけに、本当に多くの人に助けていただきながらの結果です。


特に弊社研究所員のメンバーには頭が下がる思いでいっぱいです。


今の正直な心境は、長く長く苦しく、毎日頭の片隅にいつ何時も「論文、研究」がこびりつき、いつも逃げ出したい六年間でした。


でも終わりが近づくとどこか物足りなく、「これが終わったらもう一発なにか大きいことにチャレンジしてみたい」という気持ちになっています。


でもその前にきちんと学術発表をして、お世話になった方々に感謝の意を表し、そして博士号学位を先祖のお墓に掲げお礼を述べることを実行します。


その後に次の新たな人生のテーマを掲げてさらに前進していきたいと思っています。

2014年1月6日 月曜日

新年明けましておめでとうございます。


2014年を迎えるに当たりご挨拶申し上げます。


今年も昨年同様、不透明な先の読みにくい一年になると囁かれています。


しかし、弊社は例年に変わることなく、地道な開発活動を基礎に、一歩一歩着実に前進してまいる所存です。


20年前に弊社のスローガンとして「一年一作」というテーマを掲げました。


口で言うのは簡単ですが、一年に必ず新しい技術をひとつ立ち上げるというのは並大抵の努力ではなし得るものではありません。


以来弊社はプロトニクス研究所を根幹として、いくつもの開発テーマに取り組み、努力を重ねることで常に新しい技術を世の中に提供させて頂いて参りました。


今年は新たに研究開発要員三名を補充し、また解析装置の充実を図り、さらに加速させてまいります。


皆様のご期待に沿えるよう、持ち前のチームワークと熱意をもって社会に貢献する企業であり続けたいと願っています。


本年も何卒よろしくお願い申し上げます。