2011年2月 のアーカイブ
2011年2月24日 木曜日



先日、家内と神戸市中央区にある神戸海岸ビルに立ち寄りました。


表玄関上には「海岸ビルチ“ング」というなんとも風情のある看板が。


中に入ってみると、吹き抜けの合間に6本の立派な御影石の柱が並び、荘厳な雰囲気をかもし出しています。


後に色々調べてみると、1918年に旧三井物産神戸支店として河合活蔵設計の元竣工されたビルだそうです。


大阪市内にも、戦前に建てられたビルが今現在も大切に維持管理されており、休日になると大勢の方が「旧ビル探索ツアー」に列を連ねられている姿を目にします。


近年、最高の建築技術を駆使して建てられたビルやホテルも軒を並べていますが、私は中に入った瞬間の空気感に何か違和感を感じます。


「無色透明無味無臭」と言いますか・・・。


先日立ち寄った海岸ビル、立ち入った瞬間の空気に淡い朱色や、心地よいブルーを感じました。


100年近い年月を重ねる間に、作り手の思いや、訪れた人々の情感がそういう色をかもし出しているのかもしれません。


今を生きる我々に課せられた使命として、「世にない、人にとって有効な新しい技術やシステムを生み出していくこと」と平行して、「偉大な先人達が残してくれた素晴らしい遺産を後世に伝えていくこと」、この両輪を回していくことを決して忘れてはなりません。


 

2011年2月22日 火曜日

CASS(キャス)試験は塩水噴霧試験の一種ですが、塩化ナトリウム溶液に、鉄より貴な金属である銅を添加することでイオン化傾向を高め、さらに試験機槽内の温度を50℃とする非常に厳しい促進試験です。(前回紹介した中性塩水噴霧試験の約10倍の促進効果があるといわれています。)


プロトニクスシステムタフテクトは、旧来からある技術と最新の技術を融合させた技術です。


この多層皮膜構造によって


1.高耐食性皮膜の多層化による耐食効果。


2.多層皮膜間の犠牲防食アノード性による耐食効果


という2つの相乗効果が、耐食性を飛躍的に向上させるのではないか?という仮説をたてました。その結果、中性塩水噴霧試験は良好な結果を得ました。そしてさらに細部にわたる改良と評価試験を繰り返した結果、皮膜構造の異なる2種類の皮膜に絞り込みました。


今回は、最終選考評価試験として、この2種類のCASS試験の結果を報告します。


 

・試験規格:JIS Z2371,JIS H8502 等


・試験方法:50℃に設定した試験槽に、5%食塩水と0.027%塩化第二銅(二水和物)の混合液を噴霧する。


・試験時間:96時間


・試験材料:A2024BD


・試験皮膜:タイプE、タイプF


 

CASS試験96時間後の表面状態

 
  タイプE(評価4) タイプF(評価5)
 

 


【CASS試験96時間における腐食評価基準】

 
 

評価

評価基準(CASS試験96時間)

白錆発生無し

白錆発生面積 10%以下

白錆発生面積 30%以下

白錆発生面積 50%以下

白錆発生面積 70%以下、皮膜割れ有り

 

 


・結論

実証の結果、両タイプとも


1、表面の変色は見られるが、腐食による皮膜の欠落がない。


2、微細ではあるが、発生していた孔食部分がすべて材料素地まで到達しておらず、下層皮膜でとどまっている。


という結果に至り、仮説の立証が成されました。


このCASS試験の結果は、共に社内基準をクリアするもので、実用化するにあたって申し分のない結果でしたが、生産安定性、量産性、コストなども考慮したうえで、タイプFをプロトニクスシステムタフテクトとして採用することになりました。


次回は、プロトニクスシステムタフテクトと、カドミウムめっき皮膜の比較試験結果を報告させていただく予定です。

2011年2月17日 木曜日



日常生活で大変便利で有効な道具に、携帯電話とパソコンがあります。


もし、この二つが無くなったら通常通りに仕事や生活ができますか?


昭和30年代生まれの私達なら、何とかこなせるでしょう。かなり不便ですが・・・。


だって、学生時代には公衆電話とレポート片手に頑張ってましたから(笑)


しかし、生まれたときから携帯電話やパソコンに囲まれて育った年代の人たちには「苦痛」以外の何者でもないでしょう。


ひょっとすると仕事や生活が止まってしまうかもしれません。


大切なことは「便利な道具に左右されない」「コンピューターに頼りきらない」姿勢が必要だと思います。


ヘタすると人間としての大切なモラルまで麻痺してしまうこともあるかもしれません。


そう言う私も、待ち合わせに「遅れそうなときは携帯に電話します」って軽率に言ってるなあ。


「待ち合わせ時間は絶対!」という昔のモラルが自分の中で消えていたことに最近気づかされました。