2011年1月25日 火曜日
「プロトニクスシステム タフテクト」について



カドミウムは、六方最密充填構造と呼ばれる安定な結晶構造を持ち、非常に緻密な金属組織が特徴であり、その耐食性等を生かし古くから電子、自動車、航空、海洋関係にて使用されてきました。


しかしながら昨今の環境問題、RoHSとして知られる厳しい規制により、工業製品の生産現場からカドミウム離れが起こったのもまだ記憶に新しい現象です。


当然ながらカドミウムを用いたメッキ技術も、工業界にとっては必要不可欠な技術でありながら、有害性、排水処理等の施工上の観点から、部品への施工がますます困難な状況となってきています。


それに対し、様々な代替技術が検討されていますが、カドミウムメッキに匹敵する有望な技術が未だ開発されていないのが現状です。


そのような背景から、プロトニクス研究所では、2005年より産業界の強い要望をきっかけに環境規制に応じた、より耐食性の高い代替皮膜の開発に着手しました。


「タフテクト」は既存の弊社固有プロセスとまったく新しいプロセスを複合させ、数十種類に及ぶ臨床試験から生まれた画期的な耐食性皮膜です。


のべ3000時間にわたるCASS試験、塩水噴霧試験等、地道なデータ取りを繰り返した結果「タフテクト」は、量産対応に向け試作処理が始まっています。


データ詳細については、追って公開させて頂きます。