2012年11月19日 月曜日
温故知新 その41

先日、東京のホテルの地下駐車場で「衝撃の人」と会った。


私が車を止め、降りようとしていると前から何やら外人二人が談笑しながら近づいてきた。


最初は気にしなかったのだが、良く見るとあの往年のF1レーサージャン・アレジではないか!「せめて握手して欲しい!」「願わくばツーショットの写真が欲しい!」走馬灯のように頭の中をぐるぐる熱き思いが巡ると同時に彼はどんどん近づいて私の目の前を通り過ぎようとしたその瞬間、「すみません!ジャンアレジさんですよね?」と大声で話しかけてしまった。「あ~あ、やっちまった・・・。ジャン・アレジが僕なんか相手にしてくれるはずが無いのに・・・」と思った瞬間、「そうですよ。」とにこやかに立ち止まってくれた。


もう、無我夢中で握手を求めると快く応じてくれた。更に写真をお願いすると「君の車の前で撮ろう。」と私を導いてくれるではないか!


更に一枚目の写真を見て「う~ん、照明が暗くて顔がきちんと映ってない。」と言って角度を変えて二枚目、三枚目・・・、合計5枚の写真を撮ることができた。


私が如何に車が好きで、F1が好きで、ジャンアレジさんに憧れていて、おまけに奥さんの後藤久美子さんが大好きで・・・と言う話を無我夢中ですると彼は大きな声で笑いながらウィンクしてくれた。カッコよかった!夢のような数分間だった・・・。


以前、家族旅行中、香港のホテルでジャッキーチェンに会ったときも、嫌な顔ひとつせずに家族全員と写真を撮ってくれた。おまけに最後の一枚は三女をだっこまでしてくれた。


「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と言う言葉があるように、あそこまで突き抜けたビッグスターは極めて気さくで腰が低い。


偉そうにする必要すらない世界で生きている人たちである。極めると優しくなりカッコよくなるのだろう・・・。上からものを言う人に大物はまずいない。


私など、到底及びもつかないが、常に頭を垂れていついかなるときでも人に優しく接していきたいと思った。