2012年8月7日 火曜日
温故知新 その35

先日の雨風の強いある日、心打たれる出来事に出会った。


近所の街角で、小学5~6年生の男の子と、おばあさんが話していた。


そのおばあさんは、風に飛ばされてぼろぼろになった100円傘を手にしていて、どうやらその小学生が自分の持っている傘をおばあさんに渡そうとしていた。


おばあさんは「ありがとうね、でももうすぐ家に着くから大丈夫だよ。ほんとにありがとうね」


男の子は言葉少なく「でも、これ!」と言っておばあさんに自分の傘を差し出して恥ずかしそうに大雨の中を走り去っていった。


涙が出そうに嬉しかった。


思わずおばあさんに「世の中捨てたもんじゃないですね。あんな小さな子が人を思う気持ちを持って頑張ってるんですから」と話しかけるとおばあさんの目にうっすら涙がにじんでいた。


いい話でしょ?